今日、蒸し暑い外から職場のビル1階エントランスのエレベーターホールに入り、涼しさにふっと一息つくと、3機あるエレベーターの1機がメンテナンス中でした。
エレベーターの定期点検日のようです。
一般的な会社の出社時間は過ぎていましたが、人の出入りが多いビルなので、いつもより少しエレベーター待ちの時間が長く感じたその時、「作業中」の張り紙に見慣れないものを発見しました。
点字です。
なかなか来ないエレベーターに、いつもなら少しイライラしたかもしれませんが、この「作業中」の点字を見た時、なんだか嬉しくなりました。
作業が終われば剥がして捨ててしまうものに、こうした配慮ができるのはステキな会社だなと思いました。
というわけで、今回は点字についてです。
点字とは
点字は、主に目が見えない、見えにくい方たちが指で触れて読む文字です。
盛りあがった6個(たて3×よこ2)の点の組み合わせで文字や記号を表し、左から右へ横に読んでいきます。
点字は、文字だけでなく、記号やアルファベット、数字などあり、目の不自由な方がよみやすいように色々な工夫や配慮があります。
そのため、書いたり印刷した文字とは異なるルールがいつくかあります。
横書きのみで表示。
濁点があることを先に知らせるため濁点は左側に表示する
点字の歴史
1825年 ルイ・ブライユが6点式点字を開発。アルファベット、アクセント符号、句読符号、数学符号などを表す63の組み合わせを完成させる。
1890年 石川倉次の考案した日本語の6点式点字が、東京盲唖学校で採用される
1940年 日本盲人図書館(現 : 日本点字図書館)が開設される。
1949年 同志社大学が日本で初めて点字による受験を認める。
1825年にルイ・ブライユさんが6点式点字を開発したんだって。その後、1890年石川倉次さんが考案した日本語の6点式点字が展開され、現在の点字が普及したんだね。50音や音符、数字、アルファベット、記号などをたった6点の点で表現できるなんて凄いなぁ!
点字表記のあるもの
みなさんも、意識してみると周りに点字が沢山あることに気が付くと思います。ここでは私が気が付いたものを順次アップしていこうと思います。
自宅でも気にしてみるとエアコンのリモコンだったり、浴室用換気乾燥機用リモコンに点字がありました!
街の中や家庭でも様々な点字や工夫を目にすることが増えました。公共のものはもちろん、家庭でも標準で点字や点字に代わる工夫があったらいいなぁと思います。
点字の関連リンク(むぎこおススメ)
ひとりで学べるたのしい点字|特定非営利活動法人全国視覚障害者情報提供施設協会 |
公益社団法人NEXT VISION公式サイト |
社会福祉法人日本点字図書館 |
ココロスキップの点字名刺プロジェクト |
社会福祉法人 日本視覚障害者団体連合公式サイト |
ひらがな点字一覧表(凸面)を作ってみました。下の画像をクリック>右クリック>「画像を保存」で画像を保存できます。PDFファイルは、ダウンロードして使ってください。ショップカートで購入になりますが、0円なので料金は発生しません。マイページからでいつでもダウンロードできるので便利ですよ。
ではでは。