いろいろなシンボルマークやユニバーサルデザインがあります
本当なら互いを思いやりこのようなシンボルマークが必要なくなる社会になればよいと思いますが、様々な環境で難病や障害を抱えている方の苦労は、なかなか理解できていないことが多いと思います。これらのマークを必要とする事になった背景もぜひ一緒に考え、知ってもらいたいです。
シンボルマーク一覧
気になるシンボルマークの画像をクリックするとマークの概要へジャンプします。
マークの概要
ほじょ犬マーク
身体障害者補助犬(補助犬)同伴の啓発のためのマークです。
補助犬とは、盲導犬、介助犬、聴導犬のことを言います。公共の施設や交通機関はもちろん、デパートやスーパー、レストランなどの民間施設でも補助犬が同伴できます。
ハート・プラスマーク
ハート・プラスマークは、内部障がいへの理解を求めるため、または内部障がいがあることを示すためのマークで、「ハート・プラスの会」が全国的に普及活動を行っています。 内部障がいを意味する「ハート」マークに思いやりのこころを「プラス」する願いが込められています。
身体内部の障害(内部障害)とは、心臓、肺、腎臓、膀胱又は直腸・小腸、肝臓及び免疫機能の障害を指し、身体障害のある方のうち、約30%の人が内部障害のある方です。
>ハート・プラスの会
盲導犬マーク
盲導犬マークは目の不自由な子どもも楽しく遊べると認められたおもちゃについているマークです。例えば、2つ以上の同じ形の物ものを識別する必要がある物は、見みた目や色の代かわりに、手触りや凸になったマーク、あるいは音などを割わり当てて識別ができるようにする。
このように目の不自由な子供も楽しめるよう配慮が施された玩具には、商品パッケージに「盲導犬」として活躍している「ラブラドール・レトリバー」をデザイン化した「盲導犬マーク」が表示されています。
>(一社)日本玩具協会
うさぎマーク
うさぎマークは耳の不自由な子どもも楽しく遊べると認められたおもちゃについているマークです。
市販されている殆どのおもちゃは、音が聞こえなくても楽しめるようにできていますが音遊びがメインになっている場合にも楽しめる「工夫」があると優れた共遊玩具になります。
このように耳の不自由な子供も楽しめるよう配慮が施された玩具には、商品パッケージに「うさぎ」をデザイン化した「うさぎマーク」が表示されています。
>(一社)日本玩具協会
盲人のための国際シンボルマーク
世界盲人会連合で1984年に制定された盲人のための世界共通のマークです。視覚障害のある方の安全やバリアフリーに考慮されたマークです。視覚障害のある方の安全やバリアフリーに考慮された建物、設備などに付けられています。信号機や書籍などで身近に見かけるマークです。
聴覚障害者の国際シンボルマーク
このマークは、世界ろう連盟(WFD)が定めた世界共通の国際シンボルマークです。
1980年に一般に紹介されてからは、いくつかの国で定期刊行物やポスターに使用されています。
また、ろう者が通訳その他のサービスを受けられる場所でも使用されています。
>世界ろう連盟(WFD)
障がい者のための国際シンボルマーク
障害のある方が利用できる建物、公共交通機関などであることを明確に表すための世界共通のシンボルマークです。駐車場などでこのマークを見かけた場合には、障害のある方の利用の配慮について、御理解、御協力をお願いします。(このマークは「すべての障害のある方を対象」としたものです。特に車いすを利用する障害のある方を限定し、使用されるものではありません。)
オストメイトマーク
人工肛門・人工膀胱を増設している人(オストメイト)のための設備があることを表しています。
オストメイト対応のトイレの入口・案内誘導プレートに表示されています。
このマークを見かけた場合には、そのトイレがオストメイトに配慮されたトイレであることをご理解いただき、使用についての配慮をお願いします。
>社団法人日本オストミー協会(外部サイト)
身体障害者標識
肢体不自由であることを理由に免許に条件を付されている方が運転する車に表示するマークで、マークの表示については、努力義務となっています。
危険防止のためやむを得ない場合を除き、このマークを付けた車に幅寄せや割り込みを行った運転者は、道路交通法の規定により罰せられます。
聴覚障害者標識
聴覚障害であることを理由に免許に条件を付されている方が運転する車に表示するマークです。マーク表示については、義務となっています。
危険防止のためやむを得ない場合を除き、このマークを付けた車に幅寄せや割り込みを行った運転者は、道路交通法の規定により罰せられます
耳マーク
このマークは「耳が不自由です」という自己表示が必要ということで考案されたものです。耳に音が入ってくる様子を矢印で示し、いっしんに聞き取ろうとする姿を象徴したものです。この矢印の意味は、聞こえない、聞こえにくいすべての人々にとって、聞こえの向上、保障を求めていく積極的な生き方の象徴です。
「聞こえない・聞こえにくい」と日常生活の上で人知れず苦労します。
聴覚障害者は、障害そのものが分かりにくいために誤解されたり、不利益を受けたり危険にさらされたりするなど、社会生活のうえで不安は数知れなくあります。「聞こえない」ことが相手にわかれば相手はそれなりに気遣ってくれます。目の不自由な人の「白い杖」や「車いすマーク」と同じように、耳が不自由ですという自己表示が必要ということで考案されました。
>一般社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会
ヘルプマーク
援助や配慮を必要としている方々が、そのことを周囲の方に知らせることができるマークです。ヘルプマークの対象者は、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としていて、配布を希望する方々です。
>東京都福祉局
白杖SOSシグナル
白杖SOSシグナルは、視覚障がいのある方が白杖を頭上50cm程度に掲げて周囲の方にサポートを求める合図です。視覚に障がいのある方が安全に生活できるよう白杖を使って周囲に助けを求める合図を社会福祉法人福岡県盲人協会が提唱し、一般社団法人岐阜県視覚障害者福祉協会や岐阜市視覚障害者福祉協会等とともに全国的な普及啓発を目指す運動が始まりました。
街中で白杖を頭上50cm程度に掲げている視覚障がいのある方を見かけたら、それはSOSのサインです。すすんで声をかけ、みんなでサポートしましょう。
>社会福祉法人福岡県盲人協会
>一般社団法人岐阜県視覚障害者福祉協会
>岐阜市視覚障害者福祉協会
手話マーク
手話や筆談で対応可能な窓口であることを知らせるため、全日本ろうあ連盟(東京)が「手話マーク」と「筆談マーク」を作成しました。 施設の窓口等に掲示することで「手話で対応する」、「筆談でコミュニケーションできる人がいる」などを示すことができるマークです。また、手話マークが社会で認知されるまでは、表示の際にマークに意味の説明(例:「手話で対応します」「手話通訳者がいます」)を併記することを推奨しています。
>一般財団法人全日本ろうあ連盟
筆談マーク
手に鉛筆を持ち、紙に書き込むようなデザインで、相互に紙によるコミュニケーションができることを表現しています。また、このマークが社会で認知されるまでは、表示の際にマークに意味の説明(例:「筆談で対応します」「要約筆記者がいます」)を併記することを推奨しています。
>一般財団法人全日本ろうあ連盟
マタニティマーク
妊娠初期は、赤ちゃんの成長はもちろん、お母さんの健康を維持するためにもとても大切な時期です。しかし、外見からは見分けがつかないため、「電車で席に座れない」、「たばこの煙が気になる」など妊婦さんにはさまざまな苦労があります。
国民運動計画「健やか親子21」推進検討会において、妊娠・出産に関する安全性と快適さの確保を目指し、「マタニティマーク」を発表しました。マークは、妊婦さんが交通機関等を利用する際に身につけ、周囲に妊婦であることを示しやすくするものです。また、交通機関、職場、飲食店等が、呼びかけ文を添えてポスターなどとして掲示し、妊産婦さんにやさしい環境づくりを推進するものです。
>厚生労働省
ベビーカーマーク
べビーカーマークは2014年3月に作成され、2015年5月にはJIS規格化もされています。ベビーカーマークはエレベーターや鉄道の車両スペースなどに掲示され、このマークがあるスペースではベビーカーをたたまずに安心して使用できることを表しています。周囲の方はエレベーターがない場所での上り下りなど、手助けを申し出てみましょう。
>国土交通省
ベビーカー使用禁止マーク
ベビーカーマークとは逆にエスカレーターなど、ベビーカーの使用を禁止している場所では「ベビーカー禁止マーク」を掲示して、ベビーカーの安全な利用を促しています。
>国土交通省
障害者雇用支援マーク
公益財団法人ソーシャルサービス協会が障害者の在宅障害者就労支援並びに障害者就労支援を認めた企業、団体に対して付与する認証マークです。 障害者の社会参加を理念に、障害者雇用を促進している企業や障害者雇用を促進したいという思いを持っている企業は少なくありません。 そういった企業がどこにあるのか、障害者で就労を希望する方々に少しでもわかりやすくするためです。
>公益財団法人ソーシャルサービス協会
子ども用車いすマーク
子ども用車椅子について、子どもが使用していると、その外観からベビーカーと誤認されてしまうことが多く、電車
やバスの車内で折りたたむよう周囲から言われる等の事例が発生している。子ども用車椅子を使用しなければ外出できない肢体不自由児がいるが、その認知度が低いことから広く周知するためです。(※国土交通省ホスターより引用)
子ども用車いすのマークは、現在、民間団体などによってさまざまなデザインのものが存在し、JIS化(日本工業標準)されていません。
>国土交通省-子ども用車椅子の理解・配慮の取組への協力について
ユニバーサルデザインタクシー
国土交通省では「標準仕様のUDタクシー」という認定制度を設けています。国が定めたUDタクシーマークの車両表示マーク。認定基準レベル1とレベル2で星の数が違います。
★ユニバーサルデザイン認証済「レベル1」の一般車両:スロープが車いす使用者の乗降に配慮されている、車内空間が十分確保されている等、様々な人に とって利用しやすい構造を有するユニバーサルデザインタクシー
★★ユニバーサルデザイン認証済「レベル2」の一般車両:レベル1に比べて車高が低く乗降しやすい等、構造上特に優れているユニバーサルデザインタクシー
その他のUDタクシー:流し営業を行っているリフト付又はスロープ付タクシー
新型バリアフリー対応乗合タクシー:リフトやスロープが設置されており、乗降口に手すりが設置されている等、車いす利用者や高齢者の利用にも配慮された乗合タクシー
(参考:国土交通省資料)
>ユニバーサルデザインタクシーがより使いやすくなります! ~標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定要領を改正~
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