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アウェアネス・リボンとは 色に込められた思いと概要|AWARENESS RIBBON

いろいろな色に込められた啓発や思い

アウェアネス・リボン(英: Awareness ribbon )とは、輪状に折った短い一片のリボンです。社会問題に対して、さりげない支援や賛同の声明を出す方法として使用されています。
私がよく知っているのは小児がんの子どもたちを支える活動のシンボルマークであるゴールドリボンや乳がんの予防啓発のピンクリボン、子どもの障害に関するリボンなどでした。支援を必要とする子どものための情報サイトCOMUGICOで啓発日などを発信するうえで、啓発に関する事を調べたりします。その過程で様々な色のアウェアネス・リボンがあることを知りました。
啓発活動に賛同することは個人の自由ですが、その色にどんな意味が込められているのか知っておくことはとても意義のあることだと思います。
ぜひ、知ってください。

アウェアネス・リボン一覧

気になるカラーリボンの画像をクリックするとマークの概要へジャンプします。

リボンカラーの意味

ブルーリボン

自閉症や発達障害の理解と啓発
受動喫煙防止:カナダでは受動喫煙防止運動のシンボルです。
反検閲運動:アメリカ合衆国では言論の自由を守るための反検閲運動
神経線維腫症:日本では他のブルーリボン運動との差別化のため I Love Clean Airブルーリボン運動と称し、神経線維腫症の方への理解を推進する運動のシンボルとして用いられています。
拉致問題解決:「北朝鮮による拉致被害者の生存と救出を信じて」への意思表示を示しています。

グリーンリボン

臓器移植:緑は成長と新しいいのちを意味し、リボンはギフト・オブ・ライフによって結ばれたドナーとレシピエントの命のつながりを表現しています。臓器移植への正しい理解と、ドナーとドナーの家族への敬意を表していることです。キャッチコピーは「話そう。大切な人と。(We talk)」
環境保護
メンタルヘルス問題の啓発:メンタルヘルス問題に関する世間の意識や関心を高め、偏見や社会的スティグマを無くし、正しい知識を普及するための啓発活動で国際的に使用されているシンボルカラー。10月10日を「世界メンタルヘルスデー」と定め、グリーンのアウェアネス・リボンをシンボルに啓発活動を展開している。
ウクライナ支援:2022年2月24日に発生したロシアによるウクライナ侵攻への抗議の意を示す行動としてロシア国内でグリーンリボンを着用する自発的な運動がある

オレンジカラーリボン

児童虐待防止:2004年、栃木県小山市で3歳と4歳になる二人の可愛らしい兄弟が父親の友人から再三にわたって暴行を受け、息も絶え絶えの状態で橋の上から川に投げ込まれて幼い命を奪われるという痛ましい事件をきっかけに、全国でオレンジリボン運動が始まりました。
このオレンジリボンを身につけることで、虐待防止を広くアピールし、子どもが虐待されることのない社会を目指す意思を表します。同時に、虐待を受けている疑いのある子がいたら、関係機関に連絡する役割も期待されています。
人種差別:海外では児童虐待のシンボルとしては使われておらず、ADHDや人種差別撲滅のシンボルとして使われています。

ピンクリボン

乳がんの予防・啓発:ピンク・リボン運動は、乳ガン患者を理解・支援するためだけではなく、乳ガンを知り、きちんと検査をする、早期発見する、適切な治療を受けることの大切さをより多くの人に知ってもらうための啓発です。
また、ピンクリボンフェスティバルでは、毎月19日を『ピンクの日』として、ブレストチェックをはじめとした「ブレスト・アウェアネス」(乳房を意識する生活習慣)を推奨しています。

パープルリボン

暴力の根絶:当初は男性から女性への暴力防止の意味でしたが、今では単に暴力反対の意味で啓発されていることもあるそうです。
膵臓がんの啓発と撲滅:膵臓がんは乳がん、前立腺がん等の治療成績(5年生存率)が90 %を超えてくるなか、過去40年間、5年生存率が一桁台(現在6 %)のままとなっている非常に厳しい、がんの王様である。パープルリボンは、そのような厳しい膵臓がんを「治るがん」にするための、がん研究支援、早期発見ツール、進行がんでも根治する治療開発の大切さを訴えるシンボルマークである。
各分野における啓発と撲滅を訴えるパープルリボン(アーノルド・キアリ奇形/アルツハイマー病/胃腸/潰瘍性大腸炎/化膿性汗腺炎/加齢黄斑変性/クローン病/甲状腺癌/サルコイドーシス/摂食障害/線維筋痛症/全身性エリテマトーデス/大腸癌/注意欠陥・多動性障害/てんかん/嚢胞性線維症/肺高血圧/ハンチントン病/アメリカ同時多発テロ事件の犠牲者/薬物過剰投与/外国人差別/動物虐待/ドメスティック・バイオレンス/ホームレス/同性愛者差別/養子縁組

レッドリボン

HIV/エイズ:世界エイズデー(World AIDS Day:12月1日)は、世界レベルでのエイズのまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的に、WHO(世界保健機関)が1988年に制定したもので、毎年12月1日を中心に、世界各国でエイズに関する啓発活動が行われています。レッドリボンは、世界エイズデーキャンペーンをはじめ、HIV/エイズに関する運動の世界的なシンボルです。エイズ患者を差別せず、ともに生き、応援していく意思を表しています。リボン運動の先駆け的存在。12月1日は「世界エイズデー」は、日本でもさまざまな催しが開かれます。
飲酒運転撲滅:飲酒運転による悲劇から命を守る

イエローリボン

障がい者の社会参加:2006年に国連で採択され、2014年1月に日本が批准した障害者権利条約の実施を通じて、障害のある人びとの社会参加を推進していくためのシンボルマークです。
脱原発:福島第一原子力発電所事故以降、脱原発・脱原子力を願う意味で使われるようになった。
自衛官の無事帰還:アメリカにおける本リボンの由来から、海外や災害現場などに派遣された自衛官の無事帰還を祈る意味で使われている
前科がある人に対して社会復帰を支援(シンガポール)自由を願う(マレーシア)※そのほかにも国によってさまざまな意味をもちます。

ホワイトリボン

女性の健康と権利:ホワイトリボンは、女性の健康と権利の大切さを伝える、国際的なシンボルマークです。ホワイトリボンは女性の健康と権利を伝える国際的なシンボルとして、1999年にアメリカで誕生しました。
世界には、今でも性行為や避妊に関してコントロールできず、医療も受けられず、安全でない中絶・出産によって健康や命さえも脅かされる女性たちがいます。望まない妊娠や児童婚によって教育の機会を奪われ、自己実現の夢を失う少女たちもいます。
ホワイトリボン公式サイト
公益財団法人ジョイセフ

ブラックリボン

追悼:無差別テロなどで死者がでた場合、大きな災害で犠牲者が出た場合、社会的に影響がある人物が亡くなった場合の追悼です。例としては、アメリカ同時多発テロ事件やバージニア工科大学銃乱射事件、東日本大震災などが挙げられます。
インターネット上の自由:インターネット上の自由に政府が介入することを「反対する」ことです。SNSやソーシャルメディアにおける言論の自由や、情報の規制、国の検閲などを問題としています。

シルバーリボン

シルバーリボン運動は、統合失調症への理解を求める取り組みとして、1993年に米国カリフォルニア州で産声を上げました。
その取り組みは年月と共に発展していき、現在では脳や心に起因する疾患(障がい)およびメンタルヘルスへの理解を促進する運動として、脳や心に起因する疾患(障がい)に対する誤解や偏見を和らげ、それらを抱えるご本人やご家族が生活(回復)しやすくなる社会の実現を目指し、世界規模で展開されています。
日本では2002年に福島県の浜通り地方(楢葉町)から開始されました。
シルバーリボン公式サイト

ゴールドリボン

小児がんの子どもたちを支える活動のためのシンボルマークです。日本でも、様ざまな団体がこのシンボルマークを使って、小児がんに関する啓発活動や、治療研究などへの経済的支援を求める運動をしています。
子どもは「国の宝」です。そのような点から考えて、「子どもたちは私たちにとって、金(きん)のように【最も貴重な宝物】である」という考えから、ゴールド(金色)リボンがシンボルマークとして使われています。
金(きん)は火にかかるプロセスを経てより強くよりタフになります。「小児がんの子どもたちが【辛い経験や挑戦を乗り越えて、より強くより幸せになれるように】」という願いも込められている」と言われています。
認定NPO法人 ゴールドリボン・ネットワーク

ティールリボン

ティールリボンは卵巣がん 早期発見早期治療への支援や理解を表すシンボル。
世界では知名度のあるアウェアネスリボンで、多くの著名人がこの色を身につけ、支援の想いを表明しています。
女性の特有がんの中では、最も致死率が高いがんです。

ティール&ホワイトリボン

ティールアンドホワイトリボンは、子宮頸がん啓発のシンボルマークで、アメリカを中心に海外で活用されています。 「ティール」とは、コガモの頭から首にかけての、青みがかった緑の羽の色をいいます。子宮がんは通称「マザーキラー」と呼ばれています。子宮けいがんの予防・検診・治療に対する正しい知識を普及・啓発し、日本における子宮けいがんの患者数、死亡者数を減らし、子宮けいがんになっても、その人らしく生きていくことを支援する社会を与えるようになってほしい思いが込められています。

ブルー&イエローリボン

ダウン症への支援や理解を表明:1995年、NDSS主催のバディウォークで青と黄色が採用されました。そしてそのイベントの成功により、青と黄色がダウン症のコミュニティでダウン症啓発の象徴になりました。
ウクライナに平和を:戦争反対や支援を表明する

パズルリボン

パズルリボンは自閉症への支援や理解を表明するアイテムです。 ジグソーリボンとも言われ、偏見のない世の中を目指すための重要な啓蒙活動です。 また同じ仲間を結びつけるアイテムや話題作りにも活用されます。
2013年以降に自閉症の症状が見られると診断された方は、自閉スペクトラム症もしくは自閉症スペクトラム障害という診断名がつくようになりました。

レインボーリボン

レインボーはLGBTQ+の尊厳と連帯、社会運動のシンボルです。レインボーフラッグ(rainbow flag)は、ゲイプライドフラッグまたはLGBTQ+プライドフラッグとして知られています。
性のあり方は多様で、グラデーションとなっているため、美しい虹で表現されています。 最初は8色(ホットピンク、赤、橙、黄、緑、ターコイズ、青、紫)でした。現在、最も広く使われてるレインボーフラッグは、6色(赤、橙、黄、緑、青、紫)で表現されています。

透明リボン

透明リボンは外見からはわからない「目に見えない」障がいや病気などの表明、またこれらの病気や障がいを持つ人への支援・協力・連帯を表すシンボル。「バッジをつけて、見えない障害を知ってもらおう」と、2011年にTwitterを通じて集まった人達の「気持ち」から始まったそうです。見えない障害を抱えている人の中には、障害者と認められないため福祉制度の支援が受けられず、困っている人達がいることを知ってほしい。そして、「見えない障害を抱えている人」と「見ない障害を抱えている人を支援したい人」を繋ぎたいと2つの願いが込められているそうです。
「見えない障害バッジ」は、啓発用と、実際に障害を持っている当事者用の2種類があり、当事者用にはハートマークが付いています。

空色リボン

空色リボンは「性同一性障害への理解」を表します。性同一性障害(GID: Gender Identity Disorder)は、自分の産まれ持った身体の性と、心の性(自分自身が自分の性をどう感じているか)が一致しない状態のことを指します。1953年にアメリカの内科医によって報告された“性同一性障害”の概念は、その後世界中で認知されるようになりました。
また、犯罪被害の撲滅をめざす運動のシンボルでもあり、犯罪が無くなり被害に遭う人がいなくなる平和な世界の実現を目指すものでもあります。

シトラスリボン

コロナ禍で生まれた偏見、差別をなくし、誰もが地域の中で笑顔のある暮らしを取り戻せる社会にしようと、愛媛県の有志によって始められたのがシトラスリボンプロジェクトです。シトラス色のリボンやロゴを身に着けて、一人ひとりがそれぞれの暮らしの中で「ただいま」「おかえり」と温かく受け容れる気持ちを表し、感染された人が地域に帰ってきたときは、普段どおりの暮らしが送れるような、思いやりとぬくもりのある地域づくりを進める運動です。
リボンの3つの輪は「地域」「家庭」「職場(学校)」を意味しており、愛媛特産の柑橘にちなみシトラス色をイメージカラーにしています。

バイオレットリボン

ホジキン病患者の生活の改善:ホジキンリンパ腫は、リンパ球のがんである悪性リンパ腫の種類の1つで、白血球の中のリンパ球ががん化する病気です。 日本で発生する悪性リンパ腫全体のおよそ5%を占めます。 ホジキンリンパ腫は、古典的ホジキンリンパ腫と結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫の2つに分けられます。男女比では1.7対1と、男性にやや多い傾向がみられます。
発症しやすい年代は、主に20歳代の若者と50〜60歳代の中年層で、2つの年代にピークがあることが知られています

ピンク&ブルーリボン

赤ちゃんを亡くしたご家族への心のケアや支援の必要性を啓発する Baby Loss Awareness Week ~亡くなった赤ちゃんとご家族に想いを寄せる1週間~ の国際シンボルです。
このアウェアネスリボンを身につけることで、意識を高め周囲の方にこの週間の存在を広めましょう。それだけでも救われるご家族が必ずいます。
ピンク&ブルーリボン
ベイビーロスファミリーサポートアンジー

うぐいすリボン

うぐいすリボンは、「表現の自由」を守るためのアウェアネス・リボン運動です。 このウグイスは、自由にさえずる小鳥をイメージしたシンボルマークであり、「次の世代に自由な社会と豊かな文化を伝えたい」という私たちの願いが込められています。
表現の自由とは、法典の中だけに存在する空虚な理念では決してありません。わたしたち一人一人が生まれながらに持っている、奪うことの許されない大切な権利です。
特定非営利活動法人うぐいすリボン

ブラウンリボン

北方領土返還を求める色として起用されています。北方領土問題の解決のためには、ロシアとの外交交渉を粘り強く継続していく必要がありますが、この交渉を後押しする最大の力は、北方領土の返還を求める一致した国民世論です。
このような国民世論の啓発に、長年にわたって重要な役割を担っているのが、官民の様々な主体による北方領土返還要求運動です。民間団体や地元・北海道の自治体が中心となって、署名活動や講演会など様々な取組が精力的に行われており、国民運動として全国的に展開されています。

チャレンジドリボン

「チャレンジド・リボン」は、障害や障害者に対する理解啓発活動の”シンボル”となるもので、佐賀県とと県内障害者団体とで企画・デザインされました。身体障害への理解を「オレンジ」で、知的・精神障害への理解を「シルバー」で表現しています。また、「パズル柄」は自閉症への理解を、「ハートマーク」は難病への理解を示しています。そして、歩く姿にも似た形は、障害者への理解を“一歩進めたい”という気持ちを表しています。
佐賀県|チャレンジドリボン

わたしたちにできること

それぞれのリボンの色に意味があり、リボンやフラッグ、またシンボルカラーを身に着けることにより、周りへの啓発の意も示すことができます。
賛同する支援団体に寄付したり、社会問題について家族や友達と話し合ったり、個人でもできることは沢山あります。
これを読んだ方が、社会問題に対して興味をもったり、さらに深く知ろうとしてもらえたらとても嬉しいです。

むぎこ

むぎこ

住込みの仕事をしながら高校3年で中退。飲食店で勤務しながらプログラミングを学びフリーのシステムエンジニアとして転職。その後、大手メーカー向けプロジェクトに多数従事。 2005年に株式会社IQBを設立。ユーザに寄添ったシステム開発を現在も提供中。2015年生まれのダウン症のある息子と娘(特別養子縁組)の母。(株式会社IQB代表、一般社団法人COMUGICOのWEB担当)

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